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隣の先生は、俺に挨拶するだけして席に座ることもなく職員室を出て行った。
同僚の席が背合わせで並んでいる事もあり、椅子に座ったまま俺にぶつかってきた。
「まったく…いてえんだよ、子供かよ。」
「は?な、あの子また来てる…1年生にも人気があって、まいるな。」
「向こう行ってろ、邪魔だ。」
背中でおしやり、キョロキョロしている…彼女、山咲サクラを指刺した。
「おい、」
自分のほうに来るように呼びつけた。
「美術科は暇か?言われるぞ?」
「…先生探しているの。」
「俺か?」
「え?…先生だったの?フッ…。」
「先生なら、さっき出ていかれたから…で?用事は?何だったんだ?」
「あ…美術室の鍵を。」
「おう。」
俺は立ち上がり、寄ってきていた同僚にわざと椅子をぶつけてやった。
「え?」
彼女は驚いていた。
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