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小さな丸い花瓶に収まったそれをつんつん。 本物?これは本物? 箱の下に封筒があったのを発見。 慌ててお花を机に飾って、ぺらぺらのお手紙を読む。  紗花ちゃんへ いきなりで驚いたと思うけど、お誕生日おめでとう。 初めてプレゼントした花束を嬉しそうにして大事にしてくれてた日が懐かしいな。 毎日水をあげて、枯れるまでちゃんとお世話をしてくれてありがとう。 いっぱい泣いて報告してくれたのも本当を言うとすっごく嬉しかった。 それだけ紗花ちゃんの心に残ってくれてるんだなって思ったらいても立ってもいられなくて、一緒にした約束覚えてる? いつか、紗花ちゃんの花を作るって。 遅くなったけど 約束、ちゃんと守ったよ この花は特殊で、枯れないようにしてる。 水も太陽も平気に作られてる。 紗花ちゃんが大人になっても、おばあちゃんになってもずっと残って生き続けると思う。 だから、安心して …紗花ちゃんはきっと怒ってると思うけど、僕の部屋で同じものを見て一緒に過ごした日々がとても幸せでした。 ありがとう               奏
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