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3
彼女は倒れてから数日熱でうなされていた。
ずっと眠ったままだ……
俺は、数日、目が覚めるまで彼女に尽くした。夜は隣りに寝て
彼女の寂しい気持ちを落ち着かせるように抱きしめて一緒に眠った。
彼女は眠っているからわからないだろうけど、きっと隣りに誰かいることが分かるだけでも
安心するのではないかと俺なりに考えたからだ。
「うわっ、何で一緒に寝てるの?」
彼女は凄くびっくりしている。
「いや……お前が寝込んでたから、ずっと看病してた」
「そうだったんだね、ありがとう」
そう言うと彼女は、微笑んだ。
彼女が目を覚まし回復してからはできる限り
一緒に居るように彼女を一人にしないようにした。
一緒に居られないときは、メールを頻繁にしたり連絡を取り合った。
心に孤独を感じないように……
数週間たつ頃には、何も言わなくても一緒に過ごすのが普通になっていた。
「俺は、しおりのこと好きだよ──。ずっと一緒に居てくれないか……?」
「はい。私も好き──。よろしくお願いします」
「やった!」
俺は心が弾んで気がつくとはしゃいでいた。
俺らしくない。でも、心から本当に嬉しかったんだ。
付き合ってからは、二人で色々な所へ出かけた。
「うわ〜凄い。海が見えるよ」
海と青空が広がる、絶景空間。
「早く、早く!!」
と彼女は手招きをしている。
平野広がる緑の草が風に揺れて気持ち良さそうにしている。
俺は彼女を追いかけその緑の大地へ足を踏み入れる。
足を踏み入れた瞬間、緑の草と思っていた大地は、俺達を囲み、Blueの花が一面に咲き
花をひらく。
俺達はびっくりして二人向かい合い、周りを見渡しながら
「綺麗だね」
と二人見つめ合う。
二人の周りにはBlueに広がった花が咲き誇っていた。
『二人愛し合えたとき、花ひらく』
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