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雲の峰 2
美和が顧問をしている剣道部に顔を出して職員室に戻ると、野球部顧問の宮城先生がカップラーメンを啜っていた。
「早いっすね」
「今日も長そうじゃん?俺、空腹だと頭回んないからさ。」
「確認事項ってまだあるんですかね?」
「よっぽどいいと思うけどね。」
「学年会、19時からでいい?」
バスケ部顧問で3年主任、藤井先生が席に着くなりサラッと告げる。
「…あと30分…ですね…?」
あと30分で修学旅行絡み以外の仕事を全て終わらせないといけないミッション、発動である。
美和は4クラス分のうち、漢字テスト(3年生は5クラスあるが、2組だけ別の先生が担当している。空き時間確保の為だ。)の採点に取り掛かった。
漢字テストの採点と、期末テストの作成…間に合うかしら?
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