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雲の峰 8
3年担任女性チームはトゥモローランドテラスに陣取った。
美和はグリーンマンのまんじゅうらしきものを、安達先生はミッキーの形をしたハンバーガーを買って席に着いた。
遠藤先生はミッキーのナゲットを、島津先生はコーヒーを買ってきた。
「安達先生?ここで食べた後にもカフェ巡りするんだよね?」
遠藤先生の心配をよそに、美味しそうにハンバーガーにかぶり付く安達先生。
「幸せそうに食べますね…」
美和は安達先生の食欲に驚きつつまんじゅうを食べる。
「あれは…美姫と海斗かな…?」
コーヒーを啜っていた島津先生がテラスの外の男女を見つける。
2組の美姫と4組の海斗のカップルだ。
「グループ行動だっつのに」
遠藤先生が苦い顔だ。
「やるならわからんところでやってくれないと注意しないといかんじゃん。」
頭の固い考えが出てくると思いきや、案外柔らかい考えである。
「どうします?」
美和は島津先生の顔を見やる。
「…今はまだトラブってないっぽいから様子見ようか」
皆、同意見だった。
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