雲の峰 11

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雲の峰 11

就寝時間から1時間が過ぎた。 女子部屋はボソボソと話し声がしていた。 しかし元気な中学生でも疲れたのか、24時が近づくにつれて静かになっていった。 男子フロアは当初は騒がしかった。 お腹が空いてしまったらしく、ホテル内のコンビニにカップラーメンを買いに行こうと試みた男子が数人いたようだ。 カップラーメンぐらい、こっそり食べさせてやってもいいのにね…って美和はちょっと思ってしまう。 24時を過ぎた。 女子フロアも男子フロアも、嘘のように静かになっていった。 24時を過ぎたら各自、自室に引き上げる事になっている。 明日は都内分散だ。 朝も早い。 緊急時に備えて、寝られる時に寝ておこうとシャワーを終えた美和は出来るだけ早く寝支度を始めた。
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