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二人の明日 4
入浴を終えた美和は洗濯機を回していた。
『お風呂出たよ』
『俺も出た。電話していい?』
『いいよ』
すぐに電話がかかって来た。
「もしもし」
「やっと電話できたな。」
「お待たせしました」
洗濯機が洗濯が終わった事を知らせる音楽を鳴らす。
「ん?何か鳴った?」
「ああ、洗濯機回してたのよ」
「え?このまま電話できそう?」
「スピーカーにしてるから大丈夫」
「そうか…もう、主婦だな美和ちゃん」
「ふふ。慣れですわよ」
「すぐ嫁に行けそうだな」
「そうね。行き先がなかなか見つからないのが当面の悩みね。」
「俺んとこ、来ちゃえよ」
「…えっと…?一ノ瀬くんのとこ…?」
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