二人の明日 7

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二人の明日 7

テストは無事完成した。 江崎先生のOKも貰えた。 あとは直前に印刷するだけだ。 今日は修学旅行の打ち上げだ。 魚料理の美味しい居酒屋を予約しておいた。 「それでは、修学旅行お疲れ様でした。今日も飲みましょう。乾杯!」 主任の音頭で打ち上げが始まった。 いつもの月一飲み会のメンバーに養護教諭の橋本先生と生活指導の栗木先生が加わっている。 「で、矢崎先生?」 島津先生がビール片手に美和に視線を向ける。 「はい?」 「例の人とはどうなったの?」 ビールを吹きそうになる。 遠藤先生と安達先生が期待した目で見てくる。 「えっ?矢崎先生、最近何か良い事が…?」 橋本先生は修学旅行の追及の場にいなかった。 「都内分散の待機中に…ねぇ?」 遠藤先生がにやにやしている。 「変な人に絡まれたのを助けてもらった人が同級生で、連絡先交換してたんですって!」 安達先生も楽しそうに言ってしまう。 「ええ⁉︎何それ素敵!」 橋本先生も更に楽しそうだ。
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