解夏 6

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解夏 6

2人して顔を見合わせた。 お互いの顔があまりに近付き過ぎていることに気付き、美和は顔を逸らして花火に目を向けた。 「そっか…今、いないのか…」 一ノ瀬も花火に目を向けてぽつりと言う。 「…今っていうか…いたこと無いわよ…」 ドォン……ドォン…… 花火はまだ続いている。 花火に照らされた一ノ瀬の顔をそっと見た。 目が合ってしまった。 美和は慌てて目を逸らす。 頬に一ノ瀬を感じた。 恐る恐る一ノ瀬の方を向くと唇が重なった。
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