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月光 7
「一ノ瀬くん、一瞬起きて、うんって言っちゃってたのよ」
「……マジで?最悪…」
「最悪でしょうけど。一緒に組むの私だから。」
「えっ?矢崎さんと?」
「そう。一ノ瀬くん、学校サボったら私の仕事増えるかもだから、なるべくサボんないでね。」
「あ…ああ…」
「矢崎さん」
恵理達のもとに戻ろうとする美和を木野が止める。
「一ノ瀬の番号、聞いといた方がいんじゃね?コイツすぐ音信不通になるよ?」
「音信不通?」
友達間で音信不通とかあるの?一ノ瀬くんは?
「確かに。特に最近はしょっちゅうだな。」
山西が頷く。
「人聞き悪りぃな。家電は繋がるじゃんよ。」
「家電って…一ノ瀬くん、スマホは?」
「あるけど、家にある。」
「携帯不携帯…」
「とりあえず私の番号…って、今スマホ無いか。一ノ瀬くん、書くもの貸して。」
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