ほろにが蝶

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「ごちそうさまでした」 彼と彼女に見送られ、カフェの扉をひらいた。 「さようなら」 またあの蜜を、彼のつくる特別なあの蜜を吸い にいきたい。 いまはまだ求めてしまうけど。 でも―― 『ほろにがい』は、もうおしまい。
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