ほろにが蝶

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(さあ、森へおかえり) おじいさんは穏やかにささやくと、私の肩にそ っと手をおいた。 そうか、この蜜は――恋に破れた味だったの か。 だからこんなにもあとを引く、忘れられない味 だったんだ。
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