ほろにが蝶

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イングリッシュガーデンとよばれる庭には、バラやチューリップなどの花々や、バジルにミントといったハーブが植えられている。 その奥に小さな洋風の家が見えた。 ドアの看板には「カフェ」という文字がつづられている。 「いらっしゃいませ」 エプロンをした青年に声をかけられ、その瞬間、心臓がドキンと動いた。 彼だ――。 私が人間になりたかったのは、彼に会いたかったから。
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