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目からしずくが垂れてきて、涙と鼻水と私の汗がシーツに付着した。
あぁ、なんで、なんで先生?
なんでそんな表情をするの? 変なの? 私はおかしいの?
シーツのシミが広がった。
あぁ、もうなんで、 なんで私は爪が好きなの?
どうすればいい?
***
スマホのアラーム音で目が覚めた。
そういえば昨日、あのまま眠ってしまったんだ。今日が土曜日で良かった。平日だったら一日中、学校で昨日のことを思い出さなきゃならない。
この世界が嘘だったら良いのにって思う。
先生のあの私を見る非情な目つき。 私は異常者なの……?
爪が大好きで、先生の爪を、舐めたいって言っただけだよ?
そうだ、平田なんて私にーーーなんて言ってたんだから。
私なんてそれに比べたら普通じゃん?
ねぇ、先生、爪が好きな私は異常者ですか?
布団から起き上がり、バスルームに行く。部屋着を脱いでバスルームのドアを開ける。
頭からシャワーの水を浴びた。温かいシャワーの水が身体を包む。母親のお気に入りの、フランス製のボディシャンプーの横の、ビオレのボディシソープーをタオルにつけて洗う。
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