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ある日、仲間内で一番可愛いと言われている女の子が、クレーンゲームで遊んでいる時、どうしても景品の真鍮ライターが欲しかったらしく、ゲーム機の上に乗って揺さぶったらしく、ロックがかかって動かなくなったらしい。コイン欲しさに灰皿を掃除していたわたしは、全く気がつかなかった。
わたしたちはみな平気だったが、従業員のお兄さんたちは様子が違っていた。
見たことのない真剣な顔で、必死になって直そうとしていた。
気がついたら人だかりができていて、よくみたら、町の角で、サングラスをかけてタバコを交代で吸いに来ているこわい人たちだった。わたしたちはもう遅いから帰りな、と言われて返された。
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