無限の二人~暗闇の中で~

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「うち教えたっけ?」 「お母様から」 「母さんが? 一人で会いに行ったの?」 「そんなわけ無いでしょ? 約束破ると思ってるの? 舐めないでよね?」 「ごめん」 「女の友情みたいなものよ」 「そっか」 「それで… いつ亡くなったの?」 「3日前」 「そうだったんだ 元気だったのにな」 「あの時もレベルとしては いつでも危ない状態だったんだ」 「そうだったんだ」 「急に悪くなることもあれば ああやって元気なときもあって」 「そうなんだ」 「あの後に一回だけ 急に悪くなってるんだ そのときは大丈夫で 安定したときに実は一人で会いに行ったんだ」 「そういう親子水入らずの時は さすがに行けないよ私でさえも」 「でも会いたがってたんだ」 「そうだったんだ それは、嬉しいな」 「だから… … ごめん」 「じゃあ許さないから お焼香上げさせて?」 「いいよ きっと母さんも喜ぶよ」 「ありがとう」
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