第1章 幕開け

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優しい人達だと思っていたのに、結局お金なの…? お父さんの前でやめてよ。 『黙っていられるわけねぇだろうがー!!』 「春一…」 『姉貴の言うとおりだよ!!しかも、お父さんが見ている前でやめてくれ……やめてくれよぉおおおお!!』 最後は悲鳴だった。 春一の声で、皆バツが悪そうな顔で静かに座った。 『そうだよな…今じゃなくて良いよな。悪い…』 『ごめんなさい』 こうなったのも…皆がこんな辛い思いをしているのも全部全部武本君のせいなのに…。 そう思っているのに、私…また武本君に会えた事を嬉しがっている。 本当は、いけないのに…。
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