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これでも、食べられるようになったのだ。
あれから二週間経つが始めは何も食べられなかった。
食べたとしてもすぐに吐いてしまったり、『いらない!!』と叫んだりしていた。
それでも挫けずに私は母の側に行っていた。
ゼリー1個でも大きな進歩なのだ。
母が眠った後、高校の時の卒業アルバムを手に取った。
当時、武本くんを好きだという事は数人にしか言ってなかった。
普段から何でも話している母にも話していて、初めて、言った事を後悔した。
「あの時、言わなければ良かったなぁ…」
武本くんが載っているページを探した。
「あ…本当、カッコイイなぁ」
思わず目を細めてしまう。
この時は、茶髪だったよね…。
今は黒に戻していたけれど。
どっちもカッコイイ…。
「やっぱり、好きだなぁ…」
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