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3分毎の着信履歴を見れば誰だって緊急を要している事は分かる。
朝の10時頃からずっと3分おきに掛けて来ているのは全て私の母だった。
「もしもし?」
『あ、依智花(いちか)?あのねっ…お父さんが……うぅ…』
電話の向こうの母は泣いている様子だった。
嫌な予感がする。
「お父さんがどうしたの!?お母さん!?」
私がそう言った途端、『わぁああああ!!』と叫び声が聞こえた。
「え!?ちょっと、お母さん!?」
『姉貴?今、母さん半狂乱になってるんだ』
弟の春一だ。落ち着いた口調だったが、涙声だった。
「どうしたの?」
『お父さんが…事故で亡くなった』
「え……」
思わず言葉に詰まった。
うそ、だよね?
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