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「ただいま」
『おかえり。気分転換は出来た?』
ドアを開けると春一が立っていた。
きっと、鍵を開ける音を聞いて出てきてくれたのだろう。
「うん。家に居てくれてありがとうね」
私は家の中に入り居間に向かった。
「あ、春一はご飯食べたのね。お母さんは?」
テーブルを見ると、春一の分のお皿が乗っている。
私の分のご飯もちゃんとラップをかけて置いておいてくれている。
『今も寝ているよ。ご飯も食べていない』
そう春一が言うと、テーブルの上にあったスケッチブックを渡された。
『後でもいいから読んで?』
「う、うん。分かった」
私はまずお風呂に入って来ようと思い、その足で向かった。
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