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「あ、春一、お母さんの様子はどう?」
『お疲れ、姉貴。おかゆ少しだけど食べたよ』
「良かった。少しでもいいんだ。それよりごめんね」
『ううん。ちゃんと雄一さんと話した方が良いよ』
「ありがとう…帰る時連絡するから」
仕事が終わった後、春一に電話をかけた。
今日は私の付き合っている彼・雄一と会う日だった。
母は少しのおかゆなら食べられるようになった。
良かった。
そして、母が先月言ったのだ。
『依智花。働きに出てほしいのよ』
母は、『申し訳ないんだけど、家賃とか光熱費がね…』と付け足して謝った。
その言葉で私は今仕事に来ている。
ちょうど今日、春一が帰ってきてくれる日だったので、留守番を頼んだのだった。
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