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武本side
本条さんに会ってから一週間が過ぎた。
『何かあったら私に言ってね』と言っていたけれど、話せないよな。
最近、映理の様子が変だ。
たぶん…いや、確実に。
話し掛けても上の空だし、時々何か一人言を言っている。
小さくて聞き取れないけれど。
後、俺の居る前でも横になっている事が多くなった。
ふと考えがよぎる。
--俺のせいだろうか…-----
「映理」
横になっている映理に近付き声を掛けた。
目を見開いたままじっとしている。
「大丈夫か?体調悪いか?」
『……じゃ…そうだ…うん』
「映理…何て言ったんだ?」
『直哉が悪いんじゃないって言ったの。私がどれだけ辛い思いをしてると思ってるのよ』
「やっぱり辛い思いしてるんじゃないか。だから離婚しようって…」
『辛いけど、私は直哉が好きなんだもん』
映理は横になりながら涙を流した。
あぁ、俺は本当に駄目な男だ。
愛した女一人も守れないなんて。
「映理。本当に申し訳ない」
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