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映理side
「もう…来ないで下さいよ…」
これで何回目だろう…。
直哉が居ない時に限って、私はこの人達に襲われている。
事が終わって、ベッドに横たわったままだ。
起き上がる気力もない…。
『あぁ、そういえば、夫…就職したんだってね~?確か工場で』
「何で知ってるんですか…?」
『俺達は何でも知ってるの。あ、もう止めようか?来るの』
「え、いいのですか?」
『うん、でもさ、もう来ない代わりに…死んでくれる?』
「え?」
男達はニヤニヤしながら言った。
『俺達が悪者になるのは嫌だからさ。自殺してくれたら許してあげるよ』
「なっ…」
私は、この人達の主犯格は別に居るんじゃないかって思った。
『ま、また次来るから、その時にでも答え聞かせて~』
「待って!!あなた達は誰かの命令を聞いているんですか!?」
『それは、言わねぇよ』
帰っていく男達の背中を見ながら、絶対自殺はしない、と思った。
死んだら…直哉に会えなくなる。
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