第4章 心理戦

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-------------------- 「どう?仕事の方は。大丈夫?嫌な思いしてない?」 今日も武本くんと初めて行ったあのホテルで会っている。 『うん。本当ありがとう。ずっと困ってたんだ。あれから親達とは疎遠だし…助かった』 「それなら良かった。仕事、無理しないで頑張ってね」 『ありがとう。それで、今日は…』 「あ、今日はね、これからドライブに行かない?」 そう言って、武本くんに車のキーを見せた。 「気分転換にもなるし、少し遠くに行くから人目も気にならないよ」 『でも…』 武本くんが下を向いたので、私は体が密着するくらい近付いて武本くんの顔を覗き込んだ。 すごく近くて、ドキドキする。 「ダメ。行くの」 このまま武本くんを押し倒して襲いたくなったので、私は3秒武本くんを見つめてから立ち上がった。 「武本くん、疲れてるから、リフレッシュにね」
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