第4章 心理戦

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-------------------- 武本side 帰宅すると、映理は寝室で眠っていた。 映理の精神状態が不安定な今、本条さんとの事は気付かれないようにしよう。 実際、手を繋いだだけで何もしていないけれど。 もう、映理とは生活したくないな。 俺はもう疲れた。 本条さんに会って分かった事だけど。 でも、本当は本条さんとも居られないよなぁ。 周りは反対するに決まってる。 お茶でも飲もうとキッチンへ向かうと、テーブルの上にビデオカメラが置いてある。 「あれ?こんなビデオカメラ、家にあったっけ?」 ビデオカメラを持ち上げて、何が入っているか再生ボタンを押した。 すると、映ったのは家のリビング。 『いやぁぁぁ、来ないでー』 映理の声だった。 何だ、これ…いつだろう。 ビデオの日付と時間を見ると、俺が家にいない時だった。 『夫の事バラされたくなかったら、今日もするんだよ!!』 今日も…? する?何を?
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