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数日後…。
映理さんが自殺したと聞いた。
自宅のお風呂場で、首の動脈をカミソリで…。
あと、私のする事は…。
『依智花。ちょっとここに座りなさい』
「なぁに」
母に言われリビングのソファーに座った。
怒ってる表情だ。
『あんた…武本直哉と会っているの?』
「え?」
何で?どうしてバレた?
私は完璧だったはず。
『昨日、弁護士さんに会ってね。まぁ、向こうは口をすべらせたみたいだけど…何で!?何で殺人犯と会ってるのよ!?』
「いや、会ってないよ」
『嘘つくんじゃない!!家だって、ケータイの番号だって知ってんでしょ!?』
母は涙目になりながら叫んだ。
もう、ここまでか…。
『雄一くんが亡くなってから辛かったとはいえ、選ぶ相手を間違えてるじゃない!!』
「お母さんには関係ないよ…」
私は、前々から用意していた荷物を持って家を出た。
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