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それをこの、二ノ宮みどりという女性は、見事に、未来に花を咲かせる話に繋げてしまったのだ。
恐らく、自分では手繰り寄せられなかった運命だと思う。
間違いなく、この人に売ったから花ひらいたのだ。
しかし…。
「経歴詐称だけでもヤバいと思いますけど、このうえゴーストライターまでってのはどうかと…」
「そこを何とか!お助けいただけないでしょうか!」
みどりは必死だった。
小説を書けなかったら全てを失う。
逆に、ここを乗り越えれば美貌の女性作家として、芸能界で活躍する希望もある。
「いや、しかし…」
押し問答する二人をしばらく見ていた花咲がにこやかに口を開いた。
「ひとつ、開花生活コーディネーターとして、ご提案させていただいてよろしいでしょうか?」
山崎は、みどりのマンションに通い詰める毎日になった。
元々定職についていない身だから、バイトを辞めて時間を作るのは簡単だった。
しかも、バイトよりいい給料がみどりから支払われる。
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