彼女が咲かないことを祈る

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 「ごめん、おまたせ。」  研究所を出た門のところで待っていたタカハシは、 緑色のアイスを食べていた。  「あ、チョコミント。」  「美味しい。」  「オレも買おうっと。」 すぐそばにあったアイスの自販機でチョコミントアイスを買い、 タカハシと二人で食べながら駅まで歩いて行った。  色々話そうと思ったこともあったが、 今日はやめておくことにした。 とりあえずはタカハシにジャスミンの花が咲かないことを祈っておこう。
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