彼女が咲かないことを祈る

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 タカハシの家の最寄り駅についてメールを送り、 すぐ近くのスーパーでお土産の品をいくつか買う。 万が一具合が悪かった時のためのレトルトのおかゆ、 スポーツドリンクと蜜柑の缶詰、 チョコレート菓子などを買ってタカハシの家に向かう。  スーパーから出て10分ほど歩き、 三階建ての古いアパートが見えてきた。  部屋の番号を押してインターホンを鳴らす。  「サトウだけど。来たよ。」  「はーい。」 オートロックのドアが開き、中に入る。  丁度下に来ていたエレベーターに乗り、 三階に上ってタカハシの部屋に向かう。  インターホンを鳴らすとすぐにドアが開いた。  「おー、いらっしゃーい。」  「お邪魔しますー。」
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