こんなこともあるだろう

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こんなこともあるだろう

 私は、目覚まし用にニトリのデジタル時計を利用している。  これを枕元に――ではなく、反対側のテレビ台に置いている。  考えてみてほしい。枕元にあったら、寝ころんだままアラームを止めることができる。  その先に待っているのは、二度寝と寝坊と遅刻だ。  テレビ台に置いておけば、嫌でも起き上がらなければならない。そして立って、アラームを止める。これが大事なのだ。  アラームを止めて安心して、またベッドに寝ころんでしまった場合は、知らない。責任は取らない。  幸いにも、起きてアラームを止めた後に、深い二度寝に突入したことはない。アラームが鳴って、目覚めなかったこともない。  だが、どうしても時間通りに起きられないこともある。  ハッと目が覚めて、スマホで時刻を見ればとっくに起きて、ご飯を食べていなければならない時間。  なぜこうなったのかと考えても、失敗した原因がわからないのだ。  アラームの設定をし忘れたのか、アラームが鳴っていたが、私が起きなかった。  考えられる理由としては、この2つしか考えられない。  だが、アラーム音は結構大きい。普段、あの音量で起きていることを考えると、後者の可能性はかなり低い。  逆に、設定し忘れの方が現実的だ。確かに、その度に『設定したと思うんだけどなあ』と首は傾げる。だが、明確に『設定した』と言い切れないあたり、忘れている可能性は十分にあり得る。  忘れているのなら、覚えているわけがないのだ。  さて最近、設定し忘れ説を裏付ける出来事があったので、ここに記しておく。
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