この友にしてこの私あり

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この友にしてこの私あり

 先日、高校時代の友人と某公園を散歩していた。  緊急事態宣言が明けて、ちょいと遊びに行くかと出かけた際のことである。  午前中は川越まで足を伸ばし(彼女の希望により)、しかし人混みは嫌なので、昼ご飯を食べて、早々に引き上げた。  で、散歩中である。  朝早くから行動しているので、それなりに疲れもたまっている。気兼ねなく過ごせる間柄ということもあり、2人ともぼんやりしていた。  夕方、陽が沈む直前。ギリギリまで遊びたい子供たちでガヤガヤしていた。  みんな元気だねえとぼやく我々。仕方ない。あんな風に遊んでいた時期、一体何年前なのかという話だ。  ふと、ある子供たちの横を通った。  小学校中学年くらいの男の子3人と、付き添いであろう男性が1人。  誰かの父親というより親戚の兄ちゃんと言った方がしっくりくる大人と、ボールを蹴って遊ぶ子。1人で縄跳びをしている子。1人でフリスビーを飛ばしている子。  そのうち、縄跳びをしていた子が、大声で提案した。 「ねえ、大縄しよう!」  にっこにこの表情から察するに、もう楽しくなって仕方なく、このテンションになったと思われる。  すると、私の隣で友人がつぶやいた。 「え、おならしよう?」
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