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呆然としたのは、一瞬だけだった。いつかのピンチハンガーと同様、ふひひと笑いがもれてきた。
しかし、ここはオフィス。しかもかなり静かである。何の理由もなく、ゲラゲラ笑ってしまっては、怪しまれる。よって、私は何となく周囲に自己申告した。
「は、箸が……ふふ、折れフフ、折れちゃいましたんはは」
先輩が、そんなにご飯固かったのかとつぶやく。
いえ、そうじゃないんですよ、と言いたいが、言えない。結局、何が決定的な原因なのか自分でわからないから。
真正のドジは、なぜ壊れたのかドジをしたのか自分でわからないのだ。
後から考えれば、日々の負荷の積み重ねだったのだと思うが……。
このお弁当箱、かれこれ4年以上は使っている。高校3年間を考えれば、まあ長く使っている方ではあるだろう。
え、そんなことない?
ちなみにその後、上司が予備の割り箸(コンビニでもらった余りもの)をくれたので、無事に完食することができた。すんません……。
↓お弁当箱before。
↓お弁当箱after。あーあ……。
さて、問題はこれからである。
まずこの箸を修復して使う、という選択肢はないだろう。買い替えは必然である。
しかし、お弁当箱そのものは、まだ使えるのだ。
ケース入りの箸を買ってもいいが、スペースは取るわ、洗い物は増えるわで、ちょっと面倒くさい。
面倒くさいかそうでないかで、私の生活の全ては決まっていく。
1番いいのは、内ふたに収まるほどの小さな箸を買うことだ。
が、おそらく子供用だろう。
うーん、そうしようかな。いっそ、子供用の箸でも買うか。どうせ、誰も見てないし。
とりあえずは、自宅にある予備の割りばし(コンビニでもらった余りもの)でしのぎつつ、どうしようか考えている私である。
なんだか、そのまま年末年始休みに突入しそうだな。
何せ、面倒くさがりなものなので。
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