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ギフトへのツッコミは、まだ続く。
茶封筒のど真ん中に書かれた宛名。
『熊野菜名 様』
待て待て待て、何で私の名前なんだ。友人宛に送るって言っているだろう。住所は彼女の住む市区町村になっている。でも、宛名が私だそ。
さすがに、これは指摘しなければならない。
事務所内には、社長(いつの間にかそういう設定になっていた)1人しかいない。
意を決して、彼に物申してみた。
「あの、宛名違うんですけど。これ、私の名前」
社長が封筒を見る。私を見る。その顔は、何故か岡崎体育だった。
「でも、そういう注文になってましたよ」
岡崎体育は、悪びれもせずに答えた。
「そうですか……」
私が注文時に入力ミスしたということらしい。であれば、反論する余地はない……と、引き下がってしまった。
こんな夢を見る私もおかしいが、夢の中の私もたいがいおかしい。直してもらいなよ。
困っている様子の私に、岡崎体育が提案をしてきた。
「なんなら、自分で好きにやってもいいですよ」
そうだ、それがいい。こんな人に任せるくらいなら、自分でやっちゃえ。
いよいよ、ツッコミが追いつかなくなってきた。この先は、皆さまそれぞれセルフでどうぞ。
なお、嫌みなキャラとして夢に出てきた岡崎体育であるが、決して潜在的に彼にマイナスな気持ちを持っているわけではない。むしろ、彼も彼の楽曲も好きだ。
多分……あの無気力な表情が上手くヒットして、熊野脳内会議において採用されたのだと思う。
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