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さて。夢の中の私は、急いで梱包をし直さなければならない。
しかし、勝手知らぬよその事務所だ。何がどこにあるのかもわからない。岡崎体育に聞くしかない。
そう思って、声をかけようとしたら。
事務所の扉が開いて、来客が登場した。スーツの人や、岡崎体育と同じ上だけ作業着の人。同業者か、取引先の人だろうか。
しかもゾロゾロ、20人くらいはいる。何でそんなにいるの、多いよ。
来客と体育は、応接スペースで歓談を始めた。ああ、これは聞きに行きづらい。帰るのを待つか。いや、しかし話が盛り上がっている。これは長引きそうだ。
困ったとオロオロするしかない私。一応、客のはずなのだが。
しばらくして、集団に動きがあった。お、帰るのか?
いや、違う。岡崎体育も一緒に出ようとしている。やあやあ、私ずっと待ってたんですけど?
聞けば、今からみんなでスーパーに行くらしい。しかも、埼玉のどっか。何で買い物行くのに埼玉?
夢の中の設定では、この事務所は都内某所にあるらしい。今から埼玉行って帰ってくるんでしょ、何時間かかるわけ?と考える私。
ああ、もう夕方になってしまう。帰ってくるのを待って、午後4時半、5時近くになってしまうだろう。そこから作業をして――部活に間に合わないじゃないか。
……ん、部活?
前章のデジャヴ。何で私、部活のことなんか気にしてるんだろう。
ここで、夢と気付いた。
そうだ、出産祝いはとっくに贈って、友人にも喜んでもらえたじゃないか。何なら、今日内祝いまで頂いたじゃないか。岡崎体育も、もう気にしなくていい。と言うか……。
寝よう。
私は、意識を手放して深い眠りに落ちた。
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