くしゃみいろいろ

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くしゃみいろいろ

 まずは、皆さまにお聞きしたい。  意図的にいろんなくしゃみをして遊ぶことって、ないだろうか。  いろんなくしゃみをするとはどういうことか。詳しく説明しよう。  人によって、くしゃみのバリエーションは色々……これはお分かり頂けると思う。  文字に起こしてみよう。  ハクション、いっきし、ぶえっくし、くしゅん、など色々だ。  私が言いたいのは、これを1人で、出る一瞬でどのパターンで出そうか決めて、実演するということなのだ。  さあ、いかがだろうか。何人かの友人に話したことがあるが、今のところ、誰からも同意をもらっていない。  まず言われるのが、そもそもくしゃみのパターンをコントロールできるかということだ。  ハッキリ言おう、可能だ。  ただし、不意打ちの場合はこれに当てはまらない。急にぶえし、と来てしまったら、そのまま吐き出すしかない。  しかしたまに、ふえっふえっと少しずつくしゃみの予兆が現れることもある。俗に言う『あ、くしゃみ出そう』の状況だ。  この時に、さあどのパターンで行こうかと考えるのだ。そして、実演するのだ。  なお、私の持つくしゃみレパートリーは、大きく分けてこの5つ。  くしゃみというのは、あくまで言葉ではないので、時と状況に応じて多少は変わることを、ご了承いただきたい。 1.ヘクション。ごく一般的なくしゃみ。不意打ちの場合も、これが多い。 2.ヘックショイ。出た瞬間に思い出して、後半でちょっと遊ぶ。1が変形した状態。 3.いっきし。カトちゃんのそれ。 4.ぶしっ。犬や猫のくしゃみを模倣したもの。 5.くしゅっ。かなり控えめ。外や電車の中でする場合に大変重宝される。  さて、ここで皆さまにある疑問が浮かぶと思う。  そもそも、その遊びって面白いの?  うーん、わからん。  わからんが、ノリで遊んでしまうのだ。必要なことはしないくせに、無駄なことでも気に入ったらやる、それが私という生き物だ。ムダの塊でできている。
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