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確か、テレフォンショッキングコーナー内に、お客さん100人のうち1人ピッタリに該当するテーマをあげる、というゲームがあった。
1人、というのが結構難しく、いい線行っても2人出てしまったりするのだ。
ふむ。これが中世だとこんな具合だろうか。
「じゃあですね……自宅の倉に、丸1年使ってない鍬が2本以上ある!」
「丸1年使っていない鍬が2本以上ある。……それでいいですか?」
「じゃあ、じゃあ、2年にします!」
「そんな使ってない鍬、残すかねえ?(笑いながら)」
「いや、私は攻めますよ。前に、うちの殿がこちらのお邪魔してやった時に、ちょっと引いてしまったんですね。2人だったんですよ」
「あれは惜しかったですねえ。もう少し攻めてれば、1人だったんですよ(お客さんに向かって言う)」
「今日は、殿の敵討ちです」
「わかりました、では、参りましょう。自宅の倉に2年以上使ってない鍬が2本以上ある、スイッチオン」
BGMが入る。観客席が映る。
デデン! 3人!
「3人!」
思わず立ち上がるゲスト。
「そんなに使ってない鍬あるの!? 噓でしょ? 捨てるか誰かにあげるか再利用するか、しなさいよ!」
どっと笑う観客席。
「はい、ではお友達紹介お願いします」
……。
何だろうこれ、何なんだ本当に。
本当なら、ドンピシャセンスのある実在の人物の名前を使えたらよかった。しかし、いかんせん私は中世に弱い。これぞ、と思う人選ができず曖昧にしてしまった。
どなたか、いい感じの人をあてはめてくれないだろうか。
うん、無理だね。
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