くまのほらあな～その2～

いい年した大人が迷子になったり、ピザやケーキ食べたり、UNOで遊ぶだけの話

　大学時代、私は日本史のゼミに所属していた。

　少人数のゼミだが、その分アットホームで自由で(特に先生が)、興味の赴くままに歴史に触れることができた。心底ここを選んでよかったと思っている。

　そして、それはそこで出会った友人も、またしかり。

　私の代は、私を含めて女子4人。
　ちょうどいい人数である。

　みんな、どことなく似ていて、どことなく違うタイプの人たち。
　仕事も、住む場所も違うけれど、卒業後も定期的に集まっていた。

　コロナが流行するまでは。

　LINE通話は時々していたが、いつになったら集まれるだろうかという話題は、必ず上がる。

　1人は遠方に住んでいるから、東京においでとは、こちらも言いづらい。

　そんな状態であったが、今年の4月2日、ようやく直接会うことができた。

　まずは、愉快な仲間たちを簡単に紹介しよう。

・C子
　ゼミ長(我々のゼミ内で設けていたリーダーの呼称)。神奈川県出身、在住。
　学童で働いている。

　遅刻もミスもしない、しっかり者。周りをグイグイ引っ張るというよりは、後ろからそっと見守るタイプ。

・S子
　ゼミ内の盛り上げ隊長。でも実はすごく繊細で気遣いの人。千葉県出身、都内在住。
　某大手物販店の店長。

　朝はギリギリまで寝ているので、たまに遅刻する。あと、お腹が弱い。
　学生時代、九段下のトイレに駆け込んで電車を逃し、ゼミに遅刻したことがある。

・N子
　ゼミの友人であり、吹奏楽団の仲間でもある。基本はツッコミだが、時々やらかす。茨城県出身、在住。
　税理士事務所で、事務をしている。

　休みの日はもっぱらゲーム、時々イラストも描く。
　くまのほらあな『キルフェボンのケーキ(https://estar.jp/novels/25472187/viewer?page=93)』、『姫梅酒(https://estar.jp/novels/25472187/viewer?page=137)』に登場している。

・熊野
　ただの熊野。