いい年した大人が迷子になったり、ピザやケーキ食べたり、UNOで遊ぶだけの話

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 ピザが来るまでの間に、S子とC子が近くのコンビニに買い出しに行ってくれた。  今回はなんと、4人中3人がおやつを持ってきてくれている。  かいじと間違えたS子がお詫びに買ってきてくれた、焼き菓子。C子が買ってきてくれたワッフル、N子が買ってきてくれた、フルーツで有名な高野のケーキ(これは遅刻の詫びではなく、最初から買ってきてくれたもの)。  つまり、おやつを持ってこなかったのは、ただ1人熊野というわけだ。  や、やられた。  少し迷ったのだ。誰かの家に行くとかであれば買うのだが、今回はダラダラデーという頭があったゆえ、気持ちもダラダラしていたのだ。  くーっ。次回は絶対リベンジしてやる。  話を戻そう。  S子の焼き菓子は持ち帰り可能だとしても、ケーキとワッフルはここで食べた方がいい。そうなると、コンビニでお菓子を買う必要はないよね、という話になった。ピザもあるし。  だがしかし――。 「結局、なんだかんだで買ってしまった」  トッポにじゃがりこ、コンビニ限定ビッグサイズのコンソメパンチ。甘いものとしょっぱいもの、しっかり買い込んでいる。 「まあ、それがコンビニよね」 「あと、からあげくんね。チーズとグラタンがあったから買ってきた」 「え、グラタン!? 初めて聞いた」  2人が戻ってきた直後、ピザも部屋に到着した。よきタイミング。 「わあい、食べよう」 「お腹空いた」 「お皿あるかな」 「あ、あった」  食器やコップが用意されている。ご自由にどうぞ、というわけだ。 「1回洗うか」 「んだな」
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