くまのほらあな～その2～

山歩きの話～その1.高尾山～

　高尾山は、東京都八王子市に位置している。
　標高は599m。

　本格的な登山はもちろん、ケーブルカーやリフトが充実しているおかげで、観光としても楽しめる山である。

　登りやすい、かつ都心からのアクセスの良さが理由だろうか、登山客は年間300万人と言われている。

　本当だろうか。300万ってもうよくわからんが。
　ただ、土日に行くと非常に混んでいることは確かだ。

　高尾山には、周回コースを含めた7つのコースがあり、ルートとしては、大まかに4つのパターンに分けられる。

　1つ目は、1号路を行くルート。麓から歩き、舗装された山道をひたすら上る。私が、体力低下にがく然としたのが、ここを登った時である。

　2つ目は、途中までケーブルカーもしくはリフトで行くルート。1号路の途中から合流する。山に慣れていない人は、まずはこちらから。

　3つ目は、6号路を行くルート。こちらは、ザ・山道の代わりに、1号路より距離が短い。時間も短く登れる。

　4つ目は、稲荷山コース。熊野はまだ歩いたことがない。6号路と同じ山道であるが、S子いわく初めに怒涛の階段があるという。恐ろしや。

　S子との高尾登山は、6号路に挑戦することにした。

　登山靴なら確実であるが、どうやらスニーカーでも行けるらしい。
　なら、スニーカーでいいか。

　というより、登山が決まってから3日しかない。
　装備を買いに行く時間もない。

　せめてと、普段ジョギングに使っているスニーカーを履いていくことにした。

　しかし、これがよくなかったのだ。