山歩きの話~その1.高尾山~

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 まず、山を歩くこと自体は楽しかったのだ。ただ、痛かっただけなのだ。  今度は、しかるべき備えをしていこう。  ちゃんと、吸収性の高いシャツも買っておこう。  そしてやはり、運動不足解消にはちょうどいいのだ。  息は上がるし、つらいことはつらいのだが、身体を動かす気持ちよさも同時に感じている。  歩いた後のご飯が美味しい。お湯をかぶり、温泉に入る瞬間がたまらない。  そして、帰宅してからのビールが美味い。  何やら、体重の減らなさそうな動機ではあるが、まあそれは置いておこう。  所詮、運動なんてきついもの。ちょっとやってもいいかな? と思ったら、それはもうゴーサインなのだ。  今現在、週に1回ではあるが、夜に近所をノロノロ走るなどしている私である。  走る前は、それはもう嫌だと心が叫ぶ。苦しくなるのもわかっているし、どうせ速くなるわけでもない。ひたすら耐える時間が来ると。  しかし、現金というべきか。走ったら走ったで、運動したぞという満足感と充実感が生まれるのだ。  何度も繰り返すと、走る前からそれがわかってくる。  だから、嫌々ながらも『まあ走った方が後でよかったと思うんだろうな、仕方ない』と思うようになってくる。  ここまでくれば、しめたものだ。  話を戻そう。  鉄は冷めないうちに打て。買うと決めたら、早速動いた方がいい。  S子に頼んで、一緒に買い物に行ってもらった。  店に行く前に、2人してお昼にとんかつを食べた。非常に美味しかった。
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