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黄禁城、永春宮_____________
煬賢皇帝の皇后・奇渥温(キヤト)氏こと珱嬋は呆れてものも言えなかった。
顔から護甲の着いている指のみを遠ざけ、顔を覆った。
頭痛さえする。
夫である皇帝も並び座っている。
その煬賢帝瑛玄は面にこそ出していないが、怒り浸透の表情をしている。
嫡福晋(皇太子妃)であった時代からの付き合いであり、頭痛の原因である高佳(ガオギャ)氏彗貴妃は付付したまま、喋ろうとしない。
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