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そう、珱嬋は日本のある高校に通うごく一般の生活を送っていた。
ある日、家で寝ていたら夢で謎の手に引かれたその先で、珱嬋の実家である遊牧民であり、騎馬民族でもある褒の皇女であるナランツェツェグとして意識が目覚めた。(瑛玄に嫁ぎ珱嬋と名を改めた)
ナランツェツェグは産まれた時から瑶帝国(珱嬋らが暮らす国)の皇帝に嫁ぐ事が定められており、幼い頃より皇后として教育されてきた。
他の姉妹や兄弟とも差を付けて育てられた。
甘えることは許されず、徹底的に“瑶の皇后”として育てられた。
母も同腹弟とは扱いが違った。
ゲルから出される事は少なく、常に皇后となるべく監視されていたかのように思える。
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