162人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当に？」
「ええ。高校のときだったかな？両親に組を継がないことと、ゲイであることを話したんですよ。」
「そうなんですか。じゃあ後継ぎはどうするんですか？」
「若頭の宮藤を結婚させて、その子供をまた後継ぎにしたいと考えているようですよ。私の両親は。」
「俺は挨拶しなくていいんですか？」
「そうですねえ。まだ本当に両想いになって結婚相手になってからと思ったんですが。」
「それじゃあ、遅いですよ！」
「まだ私のことを好きになれませんか？」
「俺はもともとノーマルだから、好きになるのにもう少し時間が欲しいです。」
「じゃあ、少しは期待してもいいと？」
「まあ、考えてみます。」
「それは良かったです。」
とにかく、両親に挨拶しなきゃ！
「ご両親に会わせて下さい！」
「わかりました。会わせましょう。」
でも、会ってなんて俺は挨拶したらいいんだ？
将来結婚しますって？
最初のコメントを投稿しよう！