婚約者は極道な件。

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その何日か後、仕事終わりに食事をしようと誘われて、宮藤さんに送ってもらって要さんの会社に来ていた。 「どうぞ。」 お茶を、秘書の人が持ってきてくれた。 だけど、ドンと置かれて少しお茶がこぼれた。 「あ、ありがとうございます。」 「あなた社長に囲われてるって本当?」 「は?」 「聞いたのよ。社長が男子高校生を囲って寵愛してるって。」 「要さんのうちにはいますけど。」 「どうして?社長とできてるの?本当に?」 「まだ付き合ってはないですが、秘書さんになんで言わないといけないんですか?」 「生意気な子ね。」 「はあ。」 「はあじゃないわよ。私の方が社長に似合うって言ってるの!私の方がずっと前から好きなんだから!」 「俺は、借金のかたにうちに居候させてもらってるだけで。でも、みんないい人だと思ってます。」 「あのね!」 「そこまでにしてもらえますか?柴田さん。」 要さんが入ってきた。
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