162人が本棚に入れています
本棚に追加
その何日か後、仕事終わりに食事をしようと誘われて、宮藤さんに送ってもらって要さんの会社に来ていた。
「どうぞ。」
お茶を、秘書の人が持ってきてくれた。
だけど、ドンと置かれて少しお茶がこぼれた。
「あ、ありがとうございます。」
「あなた社長に囲われてるって本当?」
「は?」
「聞いたのよ。社長が男子高校生を囲って寵愛してるって。」
「要さんのうちにはいますけど。」
「どうして?社長とできてるの?本当に?」
「まだ付き合ってはないですが、秘書さんになんで言わないといけないんですか?」
「生意気な子ね。」
「はあ。」
「はあじゃないわよ。私の方が社長に似合うって言ってるの!私の方がずっと前から好きなんだから!」
「俺は、借金のかたにうちに居候させてもらってるだけで。でも、みんないい人だと思ってます。」
「あのね!」
「そこまでにしてもらえますか?柴田さん。」
要さんが入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!