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彼、浅居 要は、金融業の会社社長らしい。
俺の父さんはそこから借金をしていたらしい。
彼の親は極道だが、彼は継ぐつもりはないと話してくれた。
何度か父さんの借金の取り立てで俺を見たらしく、一目惚れしたと言われた。
「本当に?」
俺は訝しげに聞いた。
「君が手に入るなら借金は帳消しにしてもいいと思ったんですよ。それくらいには君を好きですよ。」
「そんなふうに言って、恥ずかしくないんですか?」
「いいえ。恥ずかしくないですよ。桔梗 望くん。」
そして俺はこの家から高校に通うことになった。
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