1、シックスマンVSコスモリオン

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『銀河刑事コスモリオン』  銀河連邦より、地球へと派遣された銀河連邦捜査官、烈条寺リオン。  彼はかつて地球を守った伝説の銀河刑事『ギャバル』そして、英雄『シャイバー』の教え子であり、二人の意思を継ぐ者である。  まだ若く未熟な面もあるが、その正義に燃える心は本物だ。  父と故郷の仇である、銀河犯罪組織『ヒドウ』から第二の故郷である地球を守る為に戦っている。  データには、人情に厚い正義漢とあるが、睦の前に立つリオンはとてもそうは思えなかった。  その表情は、恐ろしいまでに険しく、敵意に満ちた目で睦を睨み付けている。 「…戦うつもりか、俺と」 「そうだ、シックスマン。君を追ってここに来たんだ」 「警察組織に属するなら解る筈だ。この戦いに正義は無い。俺達が戦う必要はないんだ」 「いや。俺達は戦わなきゃならない。君も感じただろう、あの恐怖を」  見ると、リオンの手は小刻みに震えていた。 「あの声は俺達の存在が消えると言った。あれは嘘じゃない…解るんだ。負ければ、俺は…!」  ……同じだ。  リオンは、睦と同じ恐怖を感じていた。 「俺は…消えたくない!」  リオンが身構える。  その溢れ出る殺気に、身体に秘められた六源素が反応したのか、睦の腰に変身ベルトが装着された。  ーーシックスマンへ変身しろ。  まるで、そうとでも訴えているように。  理性は抗っていても、本能は戦えと言っているようだった。 「蒸結!!」  リオンの身体が光に包まれ、メタリックブルーのアーマーが装着された。  銀河刑事専用の特殊バトルスーツである。  コスモメタルと言う特殊金属で構築され、あらゆる環境に適応し、いかなる衝撃にも耐える防御力を持つ。  しかも、装着時間は僅か1ミリ秒にすぎない。  装着の隙すら作らない、銀河連邦が誇る最大の武装だった。 「銀河刑事コスモリオン!!」
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