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流れるプールでやけに密着してきて気持ち悪いと思い、離れると着いてきてまたしても密着してきたから「あの!やめてくれます?」と言いながら、男性の方を睨みながら言うと「何もしてないよ~?」と言い、ニタニタと笑いながら私の腰に手を回してきた。
何とも言えぬ気持ち悪さが襲ってきて「やめて!」と言い、離れようとすると多恵子の姿がなくて、不安になっていると「楽しもうよ♡」と言い、男は私の背後に回り込むと自分のを押し付けた。
そのとき何とも言えぬ気持ち悪さがまたしても襲ってきて、男性に肘鉄をして逃げた。
「待てや!コラァッ!!」と言いながら男が追いかけてきて、怖くて泣きそうになりながら何とかプールから出ると、多恵子が私を見つけるや否や「麻衣美ちゃん!!」と掛けよってきて、安心感から涙が出てしまい、泣いていると「お祖父ちゃんに電話したら、お父さんと舎弟たちを連れて、すぐに来てくれるって言ってたから、もう大丈夫だよ♡」と言うと、私を優しく抱き締めながら頭を撫でてくれた。
舎弟…たち??
そう思っていると「お嬢!コイツらで、間違いないですか?!」と角刈りにしてサングラスをした男性が、多恵子を無理矢理連れ出した男の頭を掴んでいた。
「うん♡あとね、この子にもしつこくしてきた人がいて、特徴は黒髪の短髪にね‥」と言い掛けると「お嬢!コイツですが、違いますよね?」と今度はスキンヘッドの強面の男性が私が肘鉄を食らわせた男が鼻から血を流し、頭を掴まれていた。
多恵子がニッコリ微笑みながら「うん♡じゃあ、たくさん可愛がって差し上げてね?」と言うと、男性たちは「へいっ!では、失礼します!」と言い、男二人に「テメエ、何ウチのお嬢とお嬢の友達に手ェ出してンだ?さっさと歩かんかぃ!このボケッ!!」とドスの利いた声で言いながら、男二人を蹴っていた。
私が呆気に取られていると「大丈夫だった?何か嫌なことをされたら、正直に全部言ってね??」と言い、多恵子が私の手を握ってきたから正直に話すと「OK♪ワタシも犯されそうになって、お気に入りの水着に精子かけられたことを言わなくちゃ…洗い流したけれど、最悪だよ」と言うと、多恵子は近くにいた強面のパンチパーマにした男性に耳打ちをすると「わかった。お友達の方も、大変でしたね。じゃあな」と言い、男性は去っていった。
多恵子がニコニコしながら男性たちに手を振っていると「多恵子、大丈夫だったか?」と優しい男性の声がし振り向くと、口ひげが生えた優しそうなおじいさんと、オールバックヘアにグレーがコーティングされたスーツを着た若い男性が立っていた。
「あっ♪お祖父ちゃん♡お父さん♡」と言いながら、多恵子は嬉しそうな顔をしておじいさんに抱きついた。
おじいさんは優しく頭を撫でながら「怖かったなぁ?可哀想に…また新しく水着を買ってあげるよ」と言うと、私と目が合った。
私はドキドキしながら「はっ初めまして!今井さんと仲良くさせてもらってます、諸星麻衣美です!!」と言いながら、頭を下げると「多恵子から話には聞いていたが、礼儀正しい素敵なお嬢さんだなぁ。きっとご両親が素晴らしいンだろう…これからも孫娘を頼んだよ」と言い、おじいさんは私の頭を優しく頭を撫でてから隣の男性と何やら難しい会話をしながら去っていった。
私は恐る恐る多恵子に、おじいさんは何者なのかと訪ねると「誰にも言わないでね?」と言いながら、多恵子は見つめてきた。
ただならぬ人物たちを見てきたし、多恵子のことをお嬢と呼んでいたためドキドキしながら、ゆっくり頷くと「実は、お祖父ちゃんとお父さんとお兄ちゃんはヤクザなの。で、さっきのパンチパーマがお兄ちゃんの洋介で、お祖父ちゃんの傍にいたオールバックにしていたのが、お父さんの総一郎なんだ」と言い、ニッコリ微笑んだ。
まさに人は見かけによらないということを、私はこのとき改めて強くそう思った。
お昼となり、三人でお昼ご飯を食べながら弓美の愚痴を聞かされていた。
どうやら芸能人を誰一人見つけることが出来なかったのと、ひ弱そうな男性にナンパをされて最悪だったという話を聞かされ、多恵子と二人で慰めていた。
こうしてプールを後にし、私たちは帰っていった。
次の日多恵子が家にやって来て可愛らしい封筒を渡すとすぐに帰っていき、封筒を見てみると50万円が入っていて、同封されていた手紙には『これで何か好きなものを買ってね☆多恵子』と書いてあり、この日の夕食は皆で焼き肉を食べに行った。
真澄が「やっぱり焼き肉は美味しいね♪」と言いながら上機嫌で、翔兵くんは首を傾げながら「オカシイ…普段はドケチな麻衣美さんなのに、こんなことをするだなんてオカシイ…」と言い恐る恐る食べていたから「じゃあ翔兵くんは、食べなくて結構です!」と言いながらカルビのお皿を持ち上げ、あっかんべーをすると皆で大笑いをした。
家に到着をし、真澄は明日・明後日は巴ちゃんと巴ちゃんの家にお泊まりをすると言うと、お風呂へと入っていった。
私は翔兵くんに、明後日多恵子たちとテーマパークへWデートをしないかと誘うと「別にいいよ」と言いながら、ニコッと微笑んだ。
さっそく多恵子のポケットベルに行けることになったということを伝えると、翔兵くんが「昨日、友達が言ってたンだけれど、麻衣美たちが行ってたプールに内海利恵がいたらしいね?」と言いながら、タバコを吸った。
「うん!スッゴくサバサバしてる口調で、そっちの方が可愛かったよ♪」と言いながら、私は冷凍庫からアイスクリームを取り出すと、頬張った。
「ふーん?今度水着姿、見させてよ」と言うと、私の口に付いたクリームを親指で拭うと親指を口の中に押し込んだ。
「んっ…♡」と言いながら、顔を赤らめてピクッと反応をすると「本当、麻衣美は俺の期待を裏切らないよな」と言い、翔兵くんがキスをしようとすると「おっ先~♪」と言いながら真澄が勢いよく入ってきた瞬間、私が慌てて翔兵くんから離れると「あらら?お邪魔だったかな?」と言い、真澄はニッシッシッシと笑うと「うん。邪魔かな?」と翔兵くんがニッコリ微笑んだ。
真澄も「へいへい♪てことで、お邪魔虫は消えまぁ~す♪おやすみ♪」笑いながら言うと、ケタケタと笑って部屋へと入っていった。
私たちもそれぞれお風呂に入って、眠りについた。
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