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「なぁに?お父さん」と言いながら、私が座ると「お前たちに紹介をしたい女性がいるンだ」と言うと、父はメニューで顔を隠した。
母が飛行機事故で亡くなって13年。
父は私や妹の真澄のために、一生懸命働いてきた。
すると「何、パパ再婚するの?!」と真澄が嬉しそうな顔をしながら、ニッコリ微笑んだ。
「ん〜……まぁそうだ…な。母さんも亡くなって、13年だし…」と言い、父はタバコを咥えると火を着けた。
ついにこの日が来てしまった。
わかっていたけれど、何だかチクチクと胸が痛くなっていると「あたしはいいと思うなぁ。ママが死んだのは赤ちゃんの頃だったし、お姉のクソマッッズイご飯から、ようやく解放されるしパパもまだ現役でいたいだろうしね♡」と言いながら、チョコサンデーを注文した。
真澄は、13歳にしてかなりマセていて性に関してはやたら詳しくてクッソ生意気だった。
「真澄?!アンタ、何てことを言っ…言うのよっ!!」と私が顔を赤くし、慌てて言いながら真澄の頭をゲンコツをすると「イテテ…お姉は、考えが古いのよ。まだ43歳なんだしさ、溜まってるンじゃない??」と言いながら、真澄は来たチョコサンデーを頬張った。
そうそう言い遅れたのだけれど、私の父は漫画家・諸星幸廣で、娘の私が言うのもアレだけれど、マニアックな作品だがコアなファンがいる漫画家なのだ。
そんな父の娘である私は、まだ恋人もいなければあんなことやこんなことをしていない18歳を迎えたばかりの女子高校生である。
「あたしはさ、ママの記憶が全くないから再婚には賛成だよ♪あとは、お姉次第じゃないかな??」と言うと、真澄はニッコリ微笑んだ。
私は胸に手を当てて、大きく深呼吸して父の目を見ながら「一回、その女性に会ってみないとわからないから何とも言えない…」と言うと「…そうだな。てことで、もうすぐ来るよ」と言い、父が時計を見ると「ゴメンなさい!待ったよね??」と言いながら、慌てた女性の声がし父の隣に座った。
黒髪ストレートのロングヘアで、可愛らしい女性で驚いていると「わぁ〜♡久々に会ったけれど、凄く可愛い子たちになったわね??」と言うと、ニッコリ微笑んだ。
んっ?久々??真澄もキョトンとした顔をしていて、二人で固まっていると「いやぁ〜大丈夫、大丈夫♪こちら、お付き合いをしている橋詰香代子さん。っで、この眼鏡が長女の麻衣美で、ちんちくりんなのが次女の真澄♪」と言い、父が私たちを雑に紹介した。
真澄はムッとした顔をしながら、父親に「そんなんじゃ、モテないよ」と言いながらチョコサンデーを頬張ると、父は苦笑をしコーヒーを一口飲んだ。
橋詰って、どっかで聞いたことがあるよーな??
そんなことを思いながら、一日が過ぎていった。
この日、私は子どもの頃を思い出していた。
そのときに、可愛らしい女の子みたいな顔立ちをした子とお医者さんごっこをした際に、全裸になるよう言われて、全裸になったら乳首やアソコを舐められたり、マッサージ機で押し付けられて何度もイカされたことを思い出してしまい、ムラムラしてきたからオナニーをした。
ある日突然来なくなってしまい、またあの子に会いたいと思いながらたくさんイッた。
香代子さんの息子さんって、どんな子なんだろう…
怖いけれど、どんな子なのか楽しみにしている自分がいた。
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