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この日、真澄の家族と俊夫の家族でお食事会が行われ、終始盛り上がっていた。
俊夫の母親・瑞穂は、凄く美人で真澄が緊張をしていると「同じ人間だよ」と麻衣美にコッソリ耳打ちをされたものの、真澄はいつになく緊張をしたままお食事会を終えた。
帰る間際となり、俊夫が「あっ!父ちゃん、これ書いてや!!」と言い、慌てながらクリアファイルを通勤で使っているリュックサックから取り出し、婚姻届を渡した。
周一が「母ちゃん、印鑑」と言い、手を差し出すと瑞穂はすぐに印鑑とボールペンを渡した。
真澄が「凄ーい。阿吽の呼吸ってやつですね?」と言うと「そうやね♪しっかし、俊夫。あんさんも隅におけへんなぁ?べっぴんさんやんか♪」と北斗がニカッと笑いながら、俊夫の胸にエルボーをした。
俊夫は照れ笑いをしながら「うん。真澄さんのおかげで、毎日が楽しく過ごせてはるわ」と言い、顔を赤らめた。
真澄はその俊夫の笑顔を見て、優しく微笑んでいると「良かったね♪」と麻衣美がコッソリ耳打ちをしてきた。
「私も俊くんを支えられるよう、頑張らなくちゃ♪」と言い、真澄は大きく背伸びをした瞬間「うっ!!」と言い、そのまま固まっていると「頑張りなさいよ!」と笑いながら、麻衣美が真澄の腰を思いきり叩こうとしたため、真澄は慌てて「お姉…!ちょっ…ちょっと待って!?」と言うと、ドンドン顔色が青ざめていき肩で息をしていて、麻衣美はようやくぎっくり腰だとわかり、俊夫を呼びに行くと「わぁ~!真澄さん、大丈夫ですかぁ?!」と言いながら、真澄をおんぶして車を走らせた。
まだまだ問題はありそうだけれど、これからは二人で乗り越えたりして、がんばらなくちゃ。
*終わり*
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