6人が本棚に入れています
本棚に追加
「雪華さん、駄目・・!薬使ったから・・。」
「久保君、言ったじゃない。後でキスをするって。」
「でも、薬の後の液の接触は危ない・・。」
「そんな危ない薬を、久保君は頻繁に使っているの。」
そう優しく微笑みながら、僕の頭を撫でてくれる雪華さん。
「久保君はお仕事だから、薬を使うのは仕方のないことだよね。この先君を雇い続けるつもり。ただ、私の時は使わないで欲しい。久保君とイチャつければ、充分満たせるから。」
「でも、満たしきれてないですよね・・我慢させちゃう形になる・・。今回だって、男の部分を満たせない・・てか、傷つけちゃった。」
「いいえ、充分過ぎるほど満たせてた。何より、普段体の関係で否定しがちな女の部分をすんなり受け入れ抱いてくれて嬉しかった。久保君だけだよ。それに私は本当に、久保君が幸せそうならそれでいい。」
深くキスをし愛撫でひたすら尽くしだす。凄く気持ちが良い。
身分証明書で年齢を確認する程慎重なのに、危なそうな薬を使う僕に平然に触れつつ危機を論してくれる。何より、僕に対して愛情深すぎる。
「雪華さん、僕達って会った事がある・・?」
そう尋ねると嬉しそうに笑いだすが、なにも答えず僕の体を弄り続けた。
あっ、これは会った事がある感じだ。でも、何も思い出せない。何より現状の気持ちよさが勝り、雪華さんとの無言でふれあう時間を楽しんでしまっている。
そうしているうちに、タイマーが鳴り出した。
雪華さんは面倒見がよく、シャワーから髪を乾かすまで積極的にしてくれた。
「よく乾いたし、希望の場所までバイクで送るね。後良かったら、一緒に食べる予定だったトマト煮込みもタッパーごと持って行って。」
「凄い、至れり尽くせり!オマケに好物!」
僕はスマホで自宅の地図を出し見せると、彼女は青ざめて首を振る。
「あっ、遠い?」
「そういう意味じゃなくて・・!駄目、気軽に自分の住所教えちゃ・・!特に久保君は恋愛感情を利用した仕事なんだから危ない・・!」
「今のところ、雪華さんしか教えてないです。いい人だから大丈夫だよね。」
「わ、私だけ・・。なら・・大丈夫かしら・・うん。ただ、気軽に教えちゃ駄目。」
最初のコメントを投稿しよう!